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STEP.028 建物の形状で異なる耐震性

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建物の強さは立地の地盤や基礎構造の他にも、建物のデザイン自体に起因しています。最も安全で耐震性があるのは箱型のシンプルなデザインで、まっすぐな柱と壁が多いのが特徴です。逆に、1階が駐車場やガラス張りの店舗が入っているビルやマンションは、車や人の出入りを考えて開放的かつファッショナブルですが、壁ではなく低層部分を柱だけで支えているため安全性が高いとはいえません。ピロチィ構造と呼ばれるこの類の建物は阪神・淡路大震災でも崩壊した率が高く、注意喚起が促されました。

その他にも、上からみて左右対称ではなかったり平面形状が不均衡なデザイン、またセットバック(壁が極端に後退)のデザインも残念ながら安定感があるとは言い難いです。これらのマンションは耐震補強工事の対象となりますが、柱の間に壁を入れることで強化にはなるものの、人や車の出入りが不便になります。そこで現在では柱の上部を補強したり鉄骨ブレースを入れて採光を保ちながら補強するなどの技術も発展し、今までの便利性を保ったままの補強対策が取られていることが多いです。その他に柱に炭素繊維や溶接金網を巻きつけて、柱そのものを強化する方法もあります。

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